みんなで大家さんはコロナでピンチ！？各種データをチェックしてみた！

「みんなで大家さん」は安定した収入を得られる不動産小口化商品ですが、このコロナ禍の影響を受けている不動産業者も多々あります。

店舗の入らない不動産は収益がありません。緊急事態宣言に伴い、政府や自治体が様々な協力要請を行っている中、テナントはどんどん体力を削られ、撤退している店舗もよく見ますよね。

この記事では新型コロナウィルスが「みんなで大家さん」に与えた影響と今後の予想などを記載していきます。

分配金の支払いは滞ってない？

現在分配金の支払いが滞っているといった情報はありません。

「みんなで大家さん」の支払いはマイページのレポートで確認できます。私の所有する商品で支払いが少ないものはありませんでしたし、もし分配金が減るようでしたら各種SNSでも情報が出回り、公式HPでも情報がアップされるでしょう。

2024年1月現在において分配金と元本に影響が出ていないことは間違いありません。

コロナの影響が大きな業種の商品はどの程度ある？

では今後コロナによる影響がありそうな商品はどのようなものでしょうか。また、そのような商品はどの程度売られているのでしょうか。

ニッセイ基礎研究所の資料ではコロナによる影響は以下の通りとなっています。

更に影響が大きい業種ほどコロナ収束後に市場回復に要する期間が長くなるとの見解が示されています。

GOTOトラベルも不調に終わり、行動が制限されている最中、2020年から2021年にかけてホテル業界は大きな痛手を負いました。J-REITもホテルの比率が高い商品は2020年の1月から4月にかけて軒並み大暴落をしていましたよね。

ただ、巣ごもり要請により変わらぬ需要がある物流施設、景気の影響を受けにくい賃貸住宅は影響が比較的軽微です。

では、現在「みんなで大家さん」で運用中の不動産小口商品の業種はどのようなものが多いのでしょうか。

【物件名】	【主な用途】
成田空港周辺開発プロジェクト用地（1〜13号）	商業施設等（用地）
キングアンバサダーホテル熊谷（47号）	ホテル
アグレボバイオテクノロジーセンター（32〜35、37、39、40、42〜46号）	研究施設等
B-WAVEビル（41号）	オフィス・店舗
名古屋再生医療　幹細胞免疫センタービル（38号）	オフィス・店舗
北海道物流倉庫（36号）	物流施設
都市綜研　千葉駅前ビル（31号）	オフィス・店舗
ファーム（3〜5号）	物流施設
伊勢安土桃山文化村施設	商業施設

ボリュームは偏っていますが、各業種それぞれ商品を取り扱っています。バランスよく様々な業種の商品を取り扱っていますが、コロナ禍においてはホテルや商業施設の取り扱いは多少なりともリスクがありそうです。

ただ、成田シリーズは用地の商品で、現在土地の整備をしており、施設の建設にすら着手していません。施設の開業は2025年春予定ですので、ワクチン接種が進んだ海外の状況から推察すると、2025年の開業時のコロナの影響は少ない可能性が高く、事業が頓挫する可能性は低いでしょう。

また、研究施設や物流施設が多いこともコロナの影響が少なく、商品の安全性が保たれています。

令和元年度の貸借対照表から業績がわかる？

それでは最後に「みんなで大家さん」の貸借対照表はコロナ前と比べてどのように推移しているのか確認していきましょう。

コロナ感染者の国内初観測は2020年1月15日です。東京都内では2020年3月下旬以降感染者が急増しており、波はあるものの感染者数は増加の傾向が見うけられます。

令和元年度のIRでは多少の影響は受けているかもしれませんが、令和2年度のIRでは1年間コロナ禍でのIRとなるため、影響がありそうです。どのような結果推移になっているか確認してみよう！

都市綜研インベストファンドの貸借対照表

みんなで大家さんの営業者「都市綜研インベストファンド」は資本金29億円の大企業です。

そんな都市綜研インベストファンドの3年間の貸借対照表はこちらです

	平成30年度 （H30.4.1〜H31.3.31）	令和1年度 （H31.4.1〜R2.3.31）	令和2年度 （R2.4.1〜R3.3.31）
総資産	37,768,377	54,969,156	74,356,058
純資産	7,259,060	7,313,629	7,355,438
資本金	2,923,309	2,923,309	2,923,309

総資産及び純資産ともに右肩上がりで資産が増えています。コロナによって経営状況に陰りが見えてくるといったことはなさそうです。

みんなで大家さん株式会社の貸借対照表

それでは販売者の「みんなで大家さん株式会社」はどうでしょうか

	平成30年度 （H30.4.1〜H31.3.31）	令和1年度 （H31.4.1〜R2.3.31）	令和2年度 （R2.4.1〜R3.3.31）
総資産	2,310,825	2,134,675	2,336,650
純資産	1,831,560	1,832,016	1,961,767
資本金	100,000	100,000	100,000

令和1年度の総資産が多少減っておりますが、令和2年度には平成30年度以上の総資産額となっています。純資産については3年連続右肩上がりとなっており、こちらも「都市綜研インベストファンド」同様に現時点ではコロナの影響が見受けられません。

まとめ

現時点では「みんなで大家さん」がコロナの影響を受けているとは言えず、商品によってはホテルや商業施設などのリスク資産も見受けられるが、ワクチン接種が進んでいる最中、コロナが「みんなで大家さん」の商品に大きな影響を与える可能性は少ないと考えられます。

この記事が皆さんの投資判断の参考になったら嬉しいです☆